This, Thus That ーphenomenal #02
2022年8月26日-9月19日
浅草にあるnomena gallery Asakusa にて開催いたしました。
https://nomena.co.jp/news/news-1186/
Photo : Aya Kawachi
こうするとこうなる ー共通因数「こう」でくくるような表記にしたのは すること と なること が時系列で直線状に並んでいるというより、どちらが先もあともないことが意図として含まれるように書き表せないかと考えたからだ。
作ることは、自分でも何か捉え所がまだわかっていないことを確認することでもあるような実感がある。
確かめたいことがぼんやり浮かんでくると、切るにはどうしたら良いか、穴をどうあけるかどう固定するか、、を考えることになり、できたときには、なった/なっている もしくは なっていない という状態を確認することになる。そのこと自体がそのまま興味深く、目の前に現れたものたちは加工の連続により目の前に確かめる物体として現れてくることに、関心を寄せてきた。
今回の展示に並ぶ作品たちは、ホームセンターで見かける接着剤売り場で不思議に思っていたことをきっかけとして傾きと重さについて考え始め、そこから壁にひっかける位置によって傾きが変わることへつながった作品、お気に入りのバネを扱いながらどんな振る舞いができるか観察してそのまま独特な動きをする作品、それまで作りためてきたものをその物自身の振る舞いを生かしながら構成した作品である。それらが集まることで、重力に任せた状態を見ることになった。
